『失われたジミーの世界』

北京ツアー最初会場 今日美術館07/22-10/08

  • 2023.07
内容紹介
Introduction

「テクストを超え、複数の体験動線で綴られたリライト」
北京ツアー最初会場 今日美術館07/22-10/08


これまで1絵本をテーマとして展開されてきた展示方法と異なり、今回の展示会では『ほほえむ魚』『君のいる場所』『君といたとき、いないとき』『幸せの翼』『遺失了一隻猫』などのジミー作品が原作としてピックアップされました。デザインスタッフは物語のシーン、エピソード、キャラクターを再現し、「ジミーの町」という没入型空間を作り上げました。町は絵画、文字、音、映像、音楽、照明、美術、彫刻などの9つのエリアによって構成されています。デジタル装置と舞台芸術を組み合わせたこの展覧会で、来場者はストーリーの展開とともに、自分自身の人生との共鳴を発見し、自らを癒す力を少しずつ取り戻します。

現代に生きる多くの人々にとって、ジミーの作品は心と対話するためのトンネルにあたります。「暗い夜はもう過ぎ去った。ほら、月が出たよ。」と彼が物語で述べた言葉から着想を得て、
今回の展示会制作チームは、一人一人の観客を『君といたとき、いないとき』の主人公に見立てたストーリーを軸に置きました。来場者はエリア内で原作の言葉と対話を交わし、獲得と喪失の感情を味わいながら、スマホのミニプログラムを操作し、各エリアで月の光(記憶)を取り戻すためのミッションをクリアしていきます。これらの体験によって、来場者は光探しと光を分かち合う雰囲気に浸ります。また、この「光」は展示エリアを、ジミー独自の詩的な世界に作り変えます。

劇場のスタッフによる非線形なストーリー展開

ジミーは、「一見無関係に見える何十枚、何百枚のイラストを、同じテーマやコンセプトでつなぎ合わせたり、折り重ねたり、取り除いたりする必要がある場面によく出くわします。こうすることで、一つの『物語』が生まれます。」と言っていました。

劇場に携わる人間として、5冊の絵本を原作に選んだ制作チームも、物語を語るための空間を作ることに加え、ジミー作品の本来の叙述ロジックをどのように解きほぐし、切り取って、また新しい作品として発展させるかについて、思考を積み重ねました。その結果、従来の展示会とは異なり、生身の俳優によるパフォーマンスを同一の展示スペースに配置し、監督が5つの原作をもとに書き直した脚本を演じるという型破りなものになりました。アパートの左側と右側に住んでいる男女の主人公たち、桟橋のおじさん、若きヒーロー、町の住人などのキャラクターによる物語は、非線形な形で異なるエリアで同時に上演されます。

音楽 陳建騏X照明 王天宏

展示会で流されている音楽はすべて陳建騏さんの手によるものです。この『失われたジミーの世界』のために創作された作品について、以下の言葉を綴りました。
「駅から聞こえる汽笛の鳴りは旅の合図。この旅でいっぱいの元気をもらえるという期待を胸に膨らませる。楽しいピアノの音とともに、いなくなった月と、迷子になった猫を探す旅に出かける。ワルツのリズムによって、『君のいる場所』の男女主人公たちの間にロマンチックさが漂い始め、『幸せの翼』の幸と不幸もパーカッション楽器で表現され、そんな中、聴く人は自分自身の状況について考えをめぐらせる。後半になったら、リズムは3拍子から4拍子に変わり、『ほほえむ魚』がお友達になってくれた後、獲得(縛り)と解放(自由)が人生における課題となる。」

劇場においても、展示空間においても、重要な役割を果たす照明は、言葉の補足という側面があります。光と影の変化や色彩の運用によって、各エリアの照明が展示内容に合わせて、様々な雰囲気を演出します。来場者の没入感をより一層高めるとともに、役者も感情を込めやすくなり、物語の進行を助けます。これまで照明デザイナーとして何度もジミーの展示会に携わってきた王天宏さんは、ジミーの幻想的な雰囲気を引き出すことこそが自分の仕事だと思い、照明デザインを任せるのに最適な人物です。

イベントプランナーの范朝煒さんは、次の内容を述べました。「『失われたジミーの世界』では、ひとつひとつ細かいディテールまで、そこに存在する理由があります。一対の翼、一台の特注ソファ、一匹の猫、一枚の絵、一匹の魚、発信者不明の一本の電話、一つの月、一輪の花、夜の都会の部屋に灯された一台のランプ……こういったものが、『失われたジミーの世界』で主人公となり、その長かったり短かったりの物語を語り、命という旅路の中で現れた存在の耐えられるかもしれない軽さと重さを共有してくれます。」

展示会日時 | 2023年7月22日~10月08日
開館時間 | 火~日10:00~18:00(17:00入場停止、月曜休館)
展示場所 | 今日美術館2号ホール(北京市朝陽区百子湾路32号蘋果社区)

『遺失了一隻猫』
2004 . Oct

『遺失了一隻猫』

彼と別れ、自分を見失ってしまった。大好きな猫がいなくなったことは、彼女が心を失ったということ。

『幸せの翼』
2003 . Feb

『幸せの翼』

「所有」は「所有」ではない場合がある。一人は常に称賛され、一人はよく忘れられる。幸せの翼を持っているのは誰だろう?

『君といたとき、いないとき』
1999 . Oct

『君といたとき、いないとき』

人は人生の中で出会いと別れを繰り返す。
だから、見えるものが見えなくなり、覚えたものを忘れる。

『君のいる場所』
1999 . Feb

『君のいる場所』

彼女はいつも左に向かって歩き、彼はいつも右に向かって歩き、いつまでたっても二人は出会うことがない。

『ほほえむ魚』
1998 . Jan

『ほほえむ魚』

ゆっくりと物語の中に入り込み、魚とともに笑い、主人公と踊り、彼らと一緒に海に帰れば、誰もがみんな、ほほえむ魚に変わる。

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