宜蘭「礁渓探索」-旅人の回廊

人々が往来する宜蘭礁渓バスターミナルの横で、ジミーが描いたもこもこうさぎと田中央建築師事務所がコラボして完成した風と雨の回廊が、旅人を現実と夢の世界へといざなう。

  • 2021
  • 宜蘭礁渓バスターミナルの横で

作品紹介

Introduction

2021年の「礁渓探索」プロジェクトは、人と自然との対話の探索を起点とし、建築師・黄声遠氏と田中央氏の事務所が企画。キュレーターの龔卓軍氏、ライトアート作家の陳怡潔氏、共感地景創作の建築家・陳宣誠氏と共同で光、音、インスタレーションを使用して、礁渓の街並みと自然との間に「礁渓バスターミナル旅人の回廊」、「緑野渓広場」、「跑馬古道公園+山光脈動夜間劇場」、「シアター天井」を設置し、ここで礁渓の自然と文化のあり方を見つめなおしてほしいと考えた。

ここは旅人の回廊。『謝謝你毛毛兎、這個下午真好玩』

礁渓バスターミナルは歩道と車道が区分されておらず、温泉公園や旅館などとのつながりが明確でなかったため、ジミーの作品『謝謝你⽑⽑兎、這個下午真好玩』のもこもこうさぎの像を29体制作し(高さ7mの巨大ウサギ1匹を含む)、バスターミナルの南出口と北出口の間にある「旅人の回廊」に設置した。バスターミナルから出た人たちは、もこもこうさぎによって風と雨の回廊へと導かれ、一緒に礁渓の町を歩く。

よく見ると、もこもこうさぎのスーツケース、ショルダーバッグ、リュックサック、靴下、マフラーに、台湾コノハズク、ウスコモンマダラ、キグチキノボリトカゲ、ススキ、台湾ヘゴ、ヤブレガサウラボシ、ブレッシュネイデラ・シネンシス、シマサルスベリ、クワズイモ等の「地域の生態模様」が隠れている。これはプロジェクトの初期に開催された「山の光の脈動ワークショップ」において跑馬古道で採取した地域の植物と昆虫であり、オブジェに取り入れることでインスタレーションに地域の風貌を添えた。
礁渓探索プロジェクトのウェブサイト Facebook page

『謝謝你毛毛兎、這個下午真好玩』
2006 . Jul

『謝謝你毛毛兎、這個下午真好玩』

現実的で幻想的、静かで心地よい。大人も子どもも、本の中で幸せな思い出にめぐり逢うことができる。

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