『物語のはじまり』

「ジミーはなぜジミーなのか？」

ジミーのベストセラー作品は、全て鑑賞した。名が出る前の暗い日々についても、少しは知っている。しかし、あの美しい絵、あの感動的な物語、そして、あの簡潔でありながらも人々に訴えかける文章は、どのようにして生み出されたのだろうか？一人のクリエーターが絵を描き、文章を書き、それを続けていくには、どんな能力が必要なのだろうか？

1998年に『森の中の秘密』と『ほほえむ魚』が出版されて以来、すでにジミーはこの道を10年にわたって歩んできた。この10年間、ジミーはその驚くべき創作力で様々な作品を発表し、国内外で人気を博してきた。しかしジミーは、その創作過程についてあまり語ることはない。ジミーの頭の中と作品との間にある神秘的な世界に、誰もが興味を持つ。本書の中では、ジミーは初めて各作品の背後にある物語をしっかりと、そして詳細に述べている。絵の完成から、登場キャラクターやテーマの発想が生まれるまで、作品の背後にある秘密を、ジミーが一つ一つ遡って明らかにする。